【アドラー心理学の「課題の分離」について】告白編

love-confession タムタムコメディ

すべての悩みは対人関係によるものである   ~アルフレッド・アドラーより~

アルフレッド・アドラーは、フロイトやユングと並ぶ「心理学の三大巨頭」の一人です。

今回は彼の提唱したアドラー心理学の「課題の分離」の考え方を使って、好きな人への告白を失敗したタムジロウの物語をコメディ形式で書いたので、是非読んでみてください。

はじめに(課題の分離について)

はじめに、アドラー心理学の「課題の分離」について簡単に説明すると、「課題」とは、個人の行動や決断を意味し、誰がやるべき「行動」なのか、あるいは「決断」なのかを明確にして、「自分の課題」のみを遂行して、「他者の課題」には介入しないという考え方です。

アドラー心理学は、「課題の分離」を行わずに他者の課題に無理やり介入しようとすると、人間関係によるトラブルが生じてしまうという立ち場をとります。

告白に失敗したタムジロウの物語

それでは以下のシーンを見てください。

タムジロウ
タムジロウ

タムミが好きです! 付き合ってください!!

タムミ
タムミ

ごめんなさい、彼氏いるの…

タムジロウ
タムジロウ

えっ!彼氏いるの?

俺の気持ちはどうなるのさ?

タムミ
タムミ

きっと私なんかより、いい人に出会えるよ。

タムジロウ
タムジロウ

みんなそうやって言うんだよっ!タムミじゃないと嫌だ!

タムチン
タムチン

タムミ、そいつ誰?

タムミ
タムミ

友達のタムジロウよ

タムジロウ
タムジロウ

お、おいお前こそ誰だよ?

タムチン
タムチン

どうもタムミのピッピのタムチンです

タムミ
タムミ

隠してたわけじゃないけどなかなか言えなくて…ごめんね

どうしてさ、ってか謝るくらいなら付き合ってよ!

タムミ
タムミ

本当にごめんなさい

タムチン
タムチン

本当にごめんなさい

今回は、「課題の分離」に基づいてこの告白シーンを考えます。(結構、ありきたりのケースっぽくて現実あまりないかもしれませんが…)

まず最初に、タムジロウの立場に立って考えると、告白することはできても、タムミの気持ちを無理やり変えることはできません。

実際に付き合うかどうかを決めるのはタムミです。

そのため、この状況を「課題の分離」に当てはめると、次のようになります。

タムジロウの課題 ⇒ 告白すること

タムミの課題   ⇒ 付き合うかどうかを決めること

どちらかが、もう一方の課題に無理やり介入することはできません。

さて、これからのタムジロウの決断、すなわち「タムジロウの課題」は、以下の3つの選択肢の中のいずれかになると思います。

①このままごり押ししてタムチンからタムミを奪う

②自分(タムジロウ)を好きになってもらうように努力する

③あきらめて、別の人を探す

①このままごり押ししてタムチンからタムミを奪う場合

タムジロウ
タムジロウ

タムチン、俺と勝負しろ!

タムチン
タムチン

….

(タムジロウ見事勝利)

タムジロウ
タムジロウ

タムミ、俺と付き合え!

タムミ
タムミ

タムチン大丈夫?💦

タムチン
タムチン

うぅ……

タムミ
タムミ

タムジロウ、絶交よ

タムジロウ
タムジロウ

絶交?そんなことしたらタムミのピーを言いふらすぞ!

タムミ
タムミ

うぅ…

(タムミはしぶしぶ付き合うことに….。)

タムジロウがこの選択をした場合、タムミの課題である「付き合うかどうかを決めること」に無理やり介入することになります。

つまり、この選択は「課題の分離」ができていないということになります。

そのため、この先必ず、タムジロウとタムミとの対人関係の中で大きなトラブルが待ち受けています。

②自分(タムジロウ)を好きになってもらうように努力する場合

タムジロウ
タムジロウ

タムミはタムチンみたいな人が好きなの?

タムミ
タムミ

うん、イケメンやさしくて清潔感があっておもしろくて身長180㎝越えで、年収1000万円以上の人じゃないと考えられないの。

タムジロウ
タムジロウ

まあ、努力すれば余裕だな

タムジロウ覚醒

(2年後)

タムジロウ
タムジロウ

タムミ!俺と付き合え!!

タムミ
タムミ

キャー!嬉しい!!

タムチン
タムチン

うぅ…

タムミがタムジロウのことを好きになってくれるように、タムジロウが努力して、タムチンからタムミを奪うというケースです。

さらに「課題の分離」に当てはめると、タムジロウは「努力」という課題の後、再度「告白」という課題を達成しています。

そして、タムジロウの告白を受け、タムミは「付き合うかどうかを」を再度、課題として決断しなければなりませんが、このケースでは、1回目と違い、「YES」の決断をしています。(ここで「NO」という決断も当然ありです)

今回のケースでは、タムジロウの2年間の努力によって、タムミの気持ちを変えるように「仕向ける」ことに成功したということになります。

タムジロウは「課題の分離」をきちんとできているということになります。

③あきらめて、別の人を探す場合

この選択をする場合、タムジロウは「タムミをあきらめる」という難しい「課題」を達成しなければなりません。

このケースでタムジロウはさらに次の2つのうちいずれかを選ぶという「課題」が課されるでしょう。

・これまでどおり、タムミとは友人として接する

・タムミとは縁を切り、今後一切会わないようにする

これまでどおり、タムミとは友人として接する

タムジロウ
タムジロウ

それなら、このまま友達でいよう

タムミ
タムミ

うん、これからもよろしくね

もちろん、タムジロウとタムミが友人関係のままでいるのは、難しいと思う方もいるでしょう。

しかし、上の会話の場合タムジロウは、自ら友人でいることを提案し、タムミはそれについては同意しています。

つまり、両者が互いの課題に介入していないため、「課題の分離」はうまくできているということになります。

ただし、ここで注意が必要なのは、タムジロウは、タムミに恋愛感情をもったまま友人として接してしまうと、タムミを好きな気持ちが膨れ上がり、いずれ自分の気持ちに嘘がつけなくなります。(もちろん途中で冷めれば問題ありませんが…)

そうなれば、さらに大きなトラブルに発展する可能性が高いため、「友人として接する」という選択は、自分としっかり向き合って慎重にとるべきです。

タムミとは縁を切り、今後一切会わないようにする

タムジロウ
タムジロウ

タムミが俺の気持ちにこたえてくれないなら、縁を切ろう

タムミ
タムミ

このまま友達でいることはできないの?

タムジロウ
タムジロウ

このまま一緒にいてもつらいだけだから

おそらく、この選択は、タムジロウにとって一番危ない選択になると思います。

もし、タムミのことを軽い気持ちで好きと言っていただけなら、「タムミをあきらめる」という課題はそれほど難しくはないでしょう。

しかし、多くの人がこの選択をする場合、自分の望みを手放なすということになります。追い求める願いを忘れるというのは非常につらい選択です。

タムジロウは「あきらめる」という課題の過程で、最悪の場合「自己肯定感の喪失」「人間不信」といった状況に陥るかもしれません。そうなれば、別の人を探すという選択も難しくなります。いわゆる「トラウマ」ってやつです。

しかし、忘れてはいけないのが、この「あきらめる」という課題は「タムジロウの課題」であって「タムミの課題」ではないということです。タムジロウが一度あきらめるという選択をしたなら、それを達成できるかどうかはタムジロウにかかっているのです。

最後に

みなさんなら、タムジロウの立場、あるいはタムミの立場(あるいはタムチンの立場)だった場合、どのような決断をするでしょうか。

タムジロウが自分の願いを叶えるという観点に立つと、「自分(タムジロウ)を好きになってもらうように努力する」選択が一番いいと思います。

まあ、タムミの理想は高すぎますが、人の気持ちは案外簡単に変わるものです。努力すれば、何かしらに道は開けると信じて頑張ることが大事です。

アドラー心理学について、詳しく知りたい方は、『嫌われる勇気』と『幸せになる勇気』の2作品を読むことをオススメします。

『嫌われる勇気』を読んでみる 『幸せになる勇気』を読んでみる

これらの2作品には、「他人の人生」ではなく「自分の人生」を生きるための大事な考え方が、青年と哲人の会話形式で非常に分かりやすく説明されています。決して難読な書籍ではないので、あまり本を読まないという人も是非読んでみてください。

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